新ちゃんの へらへら日記



2025年1月

 あけましておめでとうございます。 (2025/1/1)

 ほんまにいろんなことがあった一年でした。新しい年が、なるべく平和で、笑顔で生きられる年でありますようお祈り致します。皆さま、お元気でお過ごし下さいませ。私も精一杯前を向いて、噺家人生晩年を願生(がんば)らせて戴きます。
露の新治拝

 「帝国ホテルの落語会。」

 元旦。帝国ホテルの落語会。宿泊のお客さん対象にいろんなイベントが開かれており、落語会もその一つ。300席がほぼ埋まる盛況。番組は、「平林」・呂好、「ふぐ鍋」・ちょうば(3月に桂米之助襲名)、「柳田格之進」・新治。年明け上々のスタートでした。

ちょうばさんによる音チェック

 「繁昌亭お正月興行(2025/1/2)

 満員御礼! 「狼講釈」を申し上げました。
大喜利のメンバー
撮影:露の新幸

  「ハルカス・笑かす寄席。」 (2025/1/4)

 1月4日(土)、ハルカス寄席初席。満員御礼を戴きました。あの顔、この人、お支え戴き誠にありがとうございます。「転宅」を申し上げました。今年もハルカス寄席は、ネタを返さずにやっていくつもりです。何とぞよろしくお願い致します。

  「第四回福楽・新治二人会。」 (2025/1/5)

  1月5日(日)、奈良市の落語喫茶古々粋亭にて、第4回桂福楽 露の新治二人会。古々粋亭では最後の二人会。大阪、京都、遠くは山口県からもお越し戴き、満員御礼。ありがたく最後の高座を勤めさせて戴きました。露新落語会から、たくさん高座にあがらせて戴き、忘れもんもいっぱいしました。あの立派な高座が解体されるとは、ほんまに残念です。もったいない。
 番組は、「ご挨拶」・両名、「二人旅」・福楽、「面割狂言」・新治、(お中入り)、「悋気の独楽(りんきのこま)」・新治、「富久」・福楽。大入り叶。福楽師匠の「富久」、凄い富久でした。

 「文福師匠、文鹿引退を語る。」 (2025/1/7)

 桂文福師匠のユーチューブ「たぬき小屋から 福もろ亭」の中で、文鹿さんの引退を語ってはります。ぜひご覧くださいませ。

 「新治・鶴笑 笑撃の二人会のお知らせ。」 (2025/1/8)

 とりあえずお報せ。2月7日(金)午後。さよなら古々粋亭企画、「新治・鶴笑  笑撃の二人会」。詳細後日。初めての二人会です。どんなことになりますか?お楽しみに!ぜひ、ぜひご予定下さいませ。何とぞよろしくお願い致します。

〇 古々粋亭さいならウイーク「新治・鶴笑 笑撃の二人会」
 日時:2月7日(金)14:00~
 会場:奈良県奈良市 落語喫茶 古々粋亭
 料金:¥3,000
 出演:鶴笑、新治

 「上かん屋・露新二人会。」 (2025/1/10)

 法善寺上かん屋 紅梅亭 「露の新治 露の新幸 二人会」。番組は「つる」・新幸、「崇禅寺馬場」・新治、(お仲入り)、「夢の酒」・新治、「蜆売り」・新幸。「蜆売り」で、ウルウルと来た方多数。打てばひびくええお客さまに支えられた、新幸奮闘の会でした。

 「喜楽館昼席。」 (2025/1/12)

 桂春蝶長講特集。トリで春蝶師匠が、たっぷり一席。千秋楽の12日に出番を戴きました。ファンが詰めかけ完売! 正直、初めて満席の喜楽館の高座に上がりました。やっぱり、人気者がチャレンジすると、それはお客さまに伝わるんやと感激。私も老いと闘いながら前へ進まねばと思いました。

 「安眠寄席。」 (2025/1/13)

 名古屋中日文化センターにて、「寝かせない落語家と寝かせる睡眠専門医の落語と座談会『初夢・初笑』。番組は「安眠話」・中山明峰、落語「夢の酒」・新治、「トーク」・中山明峰/新治、落語「ふろしき」・新治。

餃子屋さんだけに「休餃中」!
名古屋駅前にて。

 「神奈川音楽堂。」 (2025/1/14)

 横浜国際人権センター主催の講演会、神奈川県にて3日で3か所、「新ちゃんのお笑い人権高座」。初日は何度目かの音楽堂。気合い入りました。

 「東大阪市吉田・安楽寺様。」 (2025/1/18)

 西本願寺のお寺で新春落語会。庭に見事な松(写真撮り忘れました)。ご住職、副住職、ご門徒、ご門徒皆さまで「お正信偈」を唱え、その後に勤めさせて戴きました。番組は、「漫談」、(お中入り)、「相撲風景」、「ふろしき」。よおわろて戴き、ありがたく、気持ちよく勤めさせて戴きました。毎年開催されていて、早くも再来年の1月(!)に出演依頼を戴きました。2027年1月16日(土)、生きていれば76歳になってます。元気で高座に上がれるよう、願生ります。ありがたい。

 「奈良県橿原市・畝傍夜間中学。」 (2025/1/24)

 橿原市立畝傍夜間中学(畝傍中学校2部)にて、お笑い人権高座。全てが来られてたのではありませんが、11ヶ国の多国籍の生徒さん。もがきながらの2時間は楽しく過ぎました。夜間中学のカリスマ、レジェンド、高野雅夫さんから、自主夜間中学・うどん学校のこと。春日夜間中学設立運動から、自分が噺家になったこと。3月上映の「35年目のラブレター」、狭山事件の石川一雄さん、そして連続射殺犯の永山則夫。夜間中学設立運動で腹に据えさせて戴いた「戦争と差別の人権侵害の罪深さ」、戦後の教育の闇を撃つ夜間中学の存在。などなど精一杯しゃべらせて戴きました。
 「笑」の字がわろてます。

​​​​​ 以前、私の話を聞かれた先生が、生徒さんと取り組んだ作品「笑う笑の字」。本家の私の笑の字も披露させて戴きました。

 「永山則夫の遺したもの。」 (2025/1/25)

  連続射殺「魔」、永山則夫。極貧のため不登校になり、中卒ではあるが基礎学力の無い、いわゆる「形式卒業生」。四人の人を殺し、獄中で学び始め、数多くの著作を世に問うた獄中の作家です。彼の死刑執行の最後の面会人となったのが、市原みちえさん。永山則夫の遺品の多くをを預かっておられます。
 市原みちえさんは48年前、奈良市議会議員として「奈良に夜間中学を作る運動」をリードしたお一人。その市原さんから、メーデーの会場でビラを受けとり夜間中学を作る会に参加、使いっぱしりをしていた私はそこで多くの大事なことを教えて戴きました。1978年4月、奈良市立春日夜間中学が開校し、その後市原さんは市議も辞められ東京へ帰られました。当選確実の三期目の市議選には出られませんでした。「三期勤めると議員年金がつく。それがいややと言うんや」と当時の社会党奈良県本部の委員長から聞きました。まるで柳田格之進のような、私とは真逆の人です。
 その市原みちえさんが奈良に帰って来られるというので、当時の「奈良夜間中学・通称うどん学校の生き残りの人たち」が、46年ぶりに集まりました。会場の奈良市生涯学習センターには、永山則夫が犯行時に履いていた靴、最後の接見で着ていたシャツなどの遺品、直筆の遺稿などが展示され、市原さんの活動を取材したドキュメンタリービデオの上映、そしてお話。死刑制度の根本を問う濃い集会でした。
 今、春日夜間中学で学んだ西畑保さんがモデルの映画「35年目のラブレター」が話題になっています。まさにその対極の存在である永山則夫。形式卒業生の明暗をせつなくなるほど感じました。教育の闇を照らす夜間中学。改めて「夜間中学、いや全ての教育現場の主役は生徒」と当たり前のことを強く思いました。映画「35年目のラブレター」は、鶴瓶師主演で3月封切り。私も必ず見ます。そして、貧困ゆえ不登校になり連続射殺犯となった、形式卒業生の永山則夫のことも忘れません。

 うどん学校の仲間。左から二人目が市原みちえさん。真ん中は、「うどん学校」の名前の由来になった、授業の合間の補食のうどんを用意し「うどんできましたよー」と呼びかけて下さった、正強学園の森田仁司先生。46年ぶりに先生の元気な声を聞いて涙が出ました。


 「先発完投型落語会。」 (2025/1/26)

 大阪市天王寺区のなにわ創生塾にて、「先発完投型落語会」。ありがたくも満員御礼! おかげでよお盛り上がりました。番組は、「狼講釈」、「目薬、ふろしき」、(お中入り)、「柳田格之進」、「茶話会」(お抹茶の接待【写真】)。茶碗は井戸。深みを感じました。お抹茶は苦手でしたが、おいしく戴きました。

2025年2月

 「立春寄席 お笑い人権高座と『柳田』。」 (2025/2/3)

 大阪府池田市人権文化交流センター(ふらっとイケダ)に於いて、部落解放池田地区研究集会「立春寄席」。番組は「お笑い人権高座」、(お中入り)、「柳田格之進(冤罪、濡れ衣に因んで)」。ありがたく務めさせて戴きました。守口市から駆けつけて下さったTYさん。ありがとうございます!

 「古々粋亭、2月7日の夜席。」 (2025/2/5)

 2月7日(金)昼席は、鶴笑!さんと二人会ですが、夜席に、新幸が出ます。夜席の出演は、露の新幸、桂りょうば、旭堂南鈴(敬称略)。落語と講談と、お席亭からのリクエストで三人で音楽ライブをする内容となっています。前半が演芸、中入り後にライブの予定です。私は「居残り乱入飛び入り」を検討中。

 「古々粋亭昼席 新治・鶴笑、笑撃の二人会」 (2025/2/7)

 2月7日(金)、古々粋亭 古々粋亭さいならウイークの昼席「新治・鶴笑、笑撃の二人会」大成功! 初めての二人会。鶴笑さんの爆発で大盛り上がり。お客さんは笑いっぱなし。一席目の「抜け雀」、これだけおもしろい抜け雀は古今無双。落語を完全に漫画化。誰にもできない芸です。もちろんパペット落語「西遊記」も大爆発。終いには立ち上がり、落語の次元を越えたパフォーマンス。うけてるとか、そんなレベルではなく、会場が揺れる笑いを久しぶりに味わいました。おそれいりました。私は「転宅」と「中村仲蔵」。「中味濃いなあ」と自分でも思います。またいつか、第二回目をやってみたいです。

 「古々粋亭夜席 Rakugo Koudan Music LAST LIVE」

 古々粋亭、夜席は、「新幸、りょうば、旭堂南鈴」三人会。昼席から「居残り」をして戴いたお客さんが数人。私も居残り、間に挟まりちょっとしゃべらせて戴きました。中入り後は、バンド演奏。ベースギターを弾く美人講談師におっちゃんのお客さん大喜び。三人ともバンド経験者なのでさすがの演奏。お客さんもノリノリ。最後は、席亭を舞台に呼び込みトーク。席亭の落語愛に感激。こんな思いのこもった寄席が無くなるのは、残念というより、力不足の自分らの責任を感じてしまいます。

 「三田落語会」 (2025/2/8)

 雪のため100分遅れの新幹線で上京。新幹線の徐行運転は、生涯2度目です。前回は、11年前の内幸町ホールでの独演会で、奇しくも「2月8日」と同日。今回は東京は好天です。昨日の古々粋亭と同様、三田落語会のお客さんのノリの良さに助けられました。親子ほど歳の違う古今亭文菊さん、「七段目」。盤石の落ち着き、そして「上手いなあ」と思わずつぶやいてしまいました。昨日の鶴笑さんの「抜け雀」といい、「落語の魅力と可能性」をいっぱい感じさせて戴きました。
 番組は、「つる」・桃月庵ぼんぼり、「転宅」・新治、「七段目」・文菊、(お中入り)、「ふろしき」・文菊、「柳田格之進」・新治。「柳田格之進」は、11年前の大雪の独演会のトリネタです。精一杯務めさせて戴きました。反省点も多々ありますが、こんなええ会に出して戴き、ほんまにありがたいと思います。「噺家になってよかった、ありがたいなあ」とおもてます。
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 三田落語会追伸

 三田落語会に、関西から駆けつけて下さった方々(京都、守口、高槻の、いずれもTさん!)。雪で新幹線が大幅に遅れる中、申し訳ありませんでした。ほんまにありがとうございます。心からお礼を申し上げます。新治拝



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