第10回露の新治寄席「新治ひとり会」

 


 第10回を数える「露の新治寄席」、今回は「新治ひとり会」と題して、天満天神繁昌亭にて開催となりました。番組は、「鉄砲勇助」・新幸、「紙入れ」・新治、「太神楽」・豊来家玉之助、「七段目」・新治、(中入り)、「中村仲蔵」・新治。補助席も含めて満席のお客様。ご声援ありがとうございました。


「鉄砲勇助」・新幸 「紙入れ」・新治
「太神楽曲芸」・玉之助
「七段目」・新治 中入り
「中村仲蔵」・新治 お見送り(真ん中に新治さん)

(天満天神繁昌亭は写真撮影禁止ですが、芸術祭参加公演記録のために撮影したものです。)

祝! この第10回露の新治寄席「新治ひとり会」の成果により、第70回文化庁芸術祭賞大衆芸能部門にて、優秀賞を受賞しました。

みなさんからのおたより

 行ってきました。天満天神繁昌亭。六時半にすべりこんだらもはや2階席残八席~ パンフレットなし! もぎりをされていた師匠妹君←すごい別嬪が「知り合いから取り返してくるわ!」 いやいや、妹様…(>_<)男前すぎ。新幸さん「東の旅」、「紙入れ」、玉之助さん「太神楽獅子舞い」、「七段目」、中入り、「中村仲蔵」。「紙入れ」の女房コケティッシュな悪女と、仲蔵の良妻と、たっぷり堪能できた落語会でした。仲蔵の舞台の出の部分。万座の客席が仲蔵が走り出す一瞬を待つ。水を打ったようでした。2階席でよかったです。気仙沼でも名演を。ホームページアップを楽しみにしております。

【2015.10.20 大阪市住吉区 KS様】


 久しぶりに天満天神繁昌亭での「新治ひとり会」、プログラムの「ご挨拶」には、「高座に上がるのが楽しくなってきました。一緒になって楽しんで下さいませ」と。何しろ「落語好き」というよりも「新治好き」が多いのがこの会の特徴、「新治さんの落語が好き」なわたしもたっぷりと楽しませていただきました。

「紙入れ」露の新治(24分)
 落語好きのアマチュアからプロの評論家まで評価の高いこのネタ、先日音源を購入しました。『三田落語会〜これぞ本寸法!〜その98 露の新治「紙入れ」「舟弁慶」(※2015年6月27日収録)』、何度も聴いているのですが、やはり生の高座は別物。亭主を立てる健気な女房と間男を楽しむ大胆さを持つ女、二つの顔を持つしたたかな女性の前では、貸本屋の新吉も亭主も所詮情けなくもかわいい男。客席の反応は真っ二つ、女性陣は時にクスクス時にゲラゲラ、男性陣はというと小さく笑いながらも何処か居心地悪そうに。演じる新治さんも楽しそうで、やはり生で聴くのが一番。

「七段目」露の新治(25分)
 新治さんの魅力の一つは所作の見事さ、芝居の入る噺はその魅力が際立ちます。残念ながら、歌舞伎の素養のない私にはどの台詞がどの芝居のどの場面かまでは理解できません。噺に登場する定吉の方が数段上ですね、あ、だから下に転げ落ちたのか。

 仲入りの幕引きをいったん止めて新治さんから挨拶、一つは『太陽と月と落語』(2016年1月10日)の告知、もう一つはNPO法人東北笑生会の活動紹介と協力の呼びかけ。私はいずれも参加は出来ませんが、NPO法人の会員には申し込もうと思います。Facebookページも既に出来ていますので、ぜひ多くの方のご支援をよろしくお願いします。

「中村仲蔵」露の新治(34分)
 通常の寄席番組であれば、芝居絡みの噺が二席続くと言うことはありませんが、そこはひとり会、関連性のある内容だけにより分かりやすくなるというメリットがあります。皆が芝居の内容を知っているという時代なら、どの役者のものまねで、などという演出が受けるのでしょうが今日では難しい。新治さんの演出はいろんな客層を意識して、台詞回しも分かりやすく、適度にストーリーの理解を助けるような表現を心がけておられるように私には思えます。9月の昼席では中トリで聴いたのですがそこは寄席用短縮版、この噺はやはりたっぷりとお願いしたいもの。何と言っても魅力は女房のおきし、また、前日に裏方を接待するシーンがちょっと入るだけでも、初日の緊張を前にした仲蔵の配慮と覚悟が感じられて好きな場面。いやいや、結構な秋の夜でした。
【2015.10.21 京都市下京区 TM様】
 繁昌亭ひとり会、友人11人のうちひとりが体調不良でキャンセルになりましたが、10人は来てくれて、みなとても喜んでくれました。大好きなネタ三つ、「紙入れ」にゾクッとしながら笑わされ、「七段目」は「羽がほしい、翼がほしい」と一緒になって心のなかで言いながら、「中村仲蔵」では、おきしさんの襦袢の袖で涙を拭うしぐさにやはり泣き、最高でした。新治さんが楽しんでやられてるのが伝わりました。新幸さんの「鉄砲勇助」もこなれてたし、玉之助さんの「獅子舞い」はカッコいいし、玉之助さんを初めてみた友人が二人もファンになったと言ってました。ありがとうございました。【2015.10.21 大阪市淀川区 MM様】
 新治師匠、昨夜の繁昌亭落語会の大成功おめでとうございます。おかげさまで、大変楽しい時間を過ごす事ができました。小生は次第に身体にもガタが表れ、物忘れも酷くなっています。とても三席も語られた師匠と同学年とは思えません。先づは御礼まで。ありがとうございました。【2015.10.21 大阪市中央区 生野高校21期 SI様】
 昨日は、ご丁寧な対応ありがとうございました。落語そのものはもちろんの事、登場人物により衣装を襦袢にまで気配りされる職人芸に情景が浮かび、感動しました。同世代としても、大変勉強になりました。【2015.10.21 京都市 YK様】
 繁昌亭独演会、ありがとうございました。開演前にいただいたチラシに「太陽と月・・定員40名」 え? こんなんあったん? 知らなんだ、帰ったらすぐに予約入れとかんと・・・ そしたら中入りで受付開始とのこと。「えらいこっちゃがな」 あわてて名前書きに行きました。これからはもう切符取るのもだんだん難しくなっていくでしょうね。以前、繁昌亭の「談志・三枝二人会」のチケットをネットのダフ屋で手に入れたのをふと思い出しました。鳥見町の会もおっつけそうなるのかな・・・。そのうち大阪城ホールで独演会てなことになるかも知れません。その時はこっちも全身白塗りで黒羽二重に白献上の帯、朱鞘の大小で環状線に乗る覚悟でおります。【2015.10.21 大阪府高槻市 TS様】
 先日、繁昌亭にお邪魔しました。「紙入れ」初めて聞きました。とっても可笑しかったです☆ 「中村仲蔵」は二回目でしたが、今回も泣けました。私も歌を歌っていて、舞台に立つ者として、忘れていけないことを教えてもらえるお噺です。ありがとうございました。【2015.10.29 KC様】
 先日の繁昌亭での「新治ひとり会」、楽しく拝見しました。Kご夫妻は新幸さんの高座は2回目で、今回も「つる」かな~と言ってたのですが、「鉄砲勇助」で、「早くもレパートリーを増やしてはるんやね」と喜んでいました。私は「中村仲蔵」が聴けてうれしかったです。江戸の噺は言葉が違うので難しいのではと思います。江戸落語での「仲蔵」は聴いたことがありませんが、仲蔵の話し言葉は上方弁になるんでしょうか。今後ともよろしくお願いいたします。【2015.11.1 大阪市北区 HA様】
 「中村仲蔵 」、YouTubeで円生、志ん生、志ん朝、圓楽etc. 聞けますよ。私は殆どの人の聞いたけど、おきしさんの事を語ってるのは殆どないです。新治さんのおきしさんの助力にスポットを当てた演じかたが、新治さんの真骨頂だと思います。殆どが江戸弁ですよ。【2015.11.2 大阪市淀川区 MM様】
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